Staff Stories
私がRAWJEで見ている景色

お客様と向き合う時間は、ほんの15分、長くても30分。
365日の525,600分という時間の中で見れば、ほんの一瞬の出来事です。
けれど、その短い時間は、驚くほど美しく、濃密な時間だと感じます。
私たちの共通点は、まず「RAWJE」という存在。
そのジュエリーを前に、お客様はただ“何かを買いに来た人”ではなく、
ジュエリーを通して、ご自身と真剣に向き合っている姿を見せてくださいます。
私はRAWJEのジュエリーには、デザイナーが大切にしてきた感性や哲学が染み込んでいるのを感じています。
デザイナーからたびたび「有機的なフォルム」というワードがでてきます。
人の身体がそれぞれ違うように、ジュエリーの形も自然と「有機的」になったという言葉は、大量生産品にはない、一点ものの個性を追求した証であって
その証は身につける人の一人一人の存在する喜びと美しさなのではないかと考えます。

それは手にした方の肌から静かに浸透し、やがてその人の人生の上に、薄く美しい“層”として積み重なっていくように感じます。
そしてまたお会いする時、そのお客様は以前よりも少しだけ、その層を重ねた美しい姿になっているのです。
私がその層を重ねるお手伝いを、ほんのわずかでもできているのだとしたら——
それは、この仕事の中で何よりも幸せなことです。
お客様にとって、ジュエリーは「買い物」であり「物」かもしれません。
けれど本質は、その先にある“自分の美しさを重ねていくきっかけ”なのだと思います。


私たちが提供しているのは、ただのジュエリーではなく、人生に静かに寄り添う“もう一つの物語”なのかもしれません。
お客様自身が唯一無二の物語として体現してくださっている、そのようにも感じます。
RAWJEのジュエリーが、お客様の一人一人の人生に寄り添い、ともに時を重ねて過ごしていけますよう心より願っています。
RAWJE 安藤
2025.10.15